こんにちは、ミュウです。
昨日の記事でインターネットコミュニティを紹介しましたので、気になる方はのぞいてみてください。
教育関係の知人が開設していますが、教育観がしっかりしている方ですので、質はかなり高いものになっていると思います。
さて、今回の話題は私立学校についてです。
学習塾で中学生の進路希望を聞くと、私立高校志望者が年々増えているというのは、どこの学校や学習塾でも言えることではないかと思います。
施設の充実や独自の教育方針など、子どもたちにとって魅力的に映る部分が多いことが最も大きな要因だと思います。
昔は「私立は高い」と言われて保護者から敬遠されてきたものですが、現代では少子化で子どもが少ないことや、補助などもあって授業料が公立学校とほとんど変わらなくなっていることで、保護者から私立学校進学に対して否定的な声はあまり多く聞かれなくなってきました。
これだけなら何の問題もありません。
しかし、お子さんの私立学校への進学に前向きな保護者と話していると、非常に問題のある「勘違い」が広まっていることもあります。
それは、
「私立学校は公立学校と比べて、生徒の質、教員の質、指導レベルが高い」
という勘違いです。
確かに公立学校よりも私立学校の方が施設や設備は良いところが多いですし、生徒も学校が設定したレベル以上の成績を取った生徒が入学しているため、一定水準以上のレベルの生徒が集まっていると考えられるでしょう。
また、指導もレベルの高いことをしているように見えますし、実際に公立学校ではできないような高度な内容の教育をしている学校もあります。
しかしだからといって、「公立」「私立」と一括りにして「公立<私立」という比較をすることは非常に問題があります。
私立学校では一定水準以上のレベルの生徒が集まっているとは言っても、それはあくまでテストでの話です。
その学校に合格できるだけの点数が取れていたというだけのことで、現実には精神的に非常に幼い子どもや躾がまったくなっていないような子どもも少なくありません。
また、「公立学校ではいじめが起きるかもしれないから私立学校に行かせる」という保護者の方もいますが、私立学校でもいじめは普通に起こっています。
多少なりとも頭が使える分、上手く教員にバレないようにいじめを行っていたり、私立学校は公立学校より閉鎖的なため、いじめなどの学校の評判が落ちるような問題は内々で処理して公表しなかったり、いじめがあった事実を隠蔽してしまったりして、いじめの存在自体が世の中に知れ渡らないことも多いため、このような勘違いをしているのかもしれません。
事実、毎年東大合格者を多く出している超進学校に知人が勤めていますが、非常に悪質ないじめが起こって対応がかなり大変だったという話も聞きました。
どんなに入試で高いレベルが求められる学校に進学できても、偏差値が高いだけで躾がなっていない幼稚な子どもはいくらでもいるのです。
また、公立学校の教員はレベルが低いと見られますし、不祥事が問題になることもあるため、私立学校の方が教員のレベルが高く、不祥事も起こりにくいと考えている保護者の方も多くいます。
しかし、私立学校では非常勤講師の多さが問題になっていて、それだけ生徒に関わる時間が少ない教員が多いということになります。
公立学校でも臨時的任用教員(通称「臨任」)の多さが問題になっていますが、それは教員不足による部分が多く、人件費削減などの、一般企業で言うアルバイトと同じ感覚で非常勤講師が多い私立学校とは性質が異なり、私立学校では意図的に非常勤講師を多くしているという側面があると思います。
また、公立学校の教員の不祥事が多く報じられていますが、これも生徒の問題と同じで、学校内で処理されたり隠蔽されたりして世の中に知れ渡らないことは非常に多くあります。
例えば、このブログでは取り上げていますが、スポーツ強豪校の数々の不祥事があるでしょう。
大きく報道されているものもありますが、昨年起こった埼玉県の私立高校である昌平高校の問題2件は、私はネット上での報道しか確認できませんでしたし、昌平高校のHPを見てもその件についての掲載も確認できませんでした。
1件は野球部で起こった体罰で教員の問題ですし、もう1件はサッカー部で起こった生徒の集団飲酒問題ですが、当初は隠蔽の動きがあったと言われています。
更に、我が子を少しでもレベルの高い学校に通わせたいと思う保護者から見ると、私立高校の設備や何かに特化した独自の方針・カリキュラムなどは、公立高校よりも魅力的に見えるでしょう。
公立高校と違い、合格基準を学校が独自に設定することができますし、「特別選抜」「難関国公立コース」などと細かくコースが分かれている学校も多く、同じような成績や目的の生徒が集まってクラスを形成するため、授業もそのレベルに合わせた細かな設定をすることができます。
しかし、このような恵まれた環境が当たり前になってしまうことは、そのような環境でしか力が発揮できないという危険性もはらんでいます。
何もかも理想的な環境が与えられることは、教育としては必ずしも良いことではありません。
多少不便さがあっても、厳しい環境であっても、それを乗り越えるために努力した経験はその子を人間的に大きく成長させるものですし、「環境が整っていないからできない」などという考えを持つ人間を生み出す恐れのある教育は、私はレベルの高い教育ではないと思っています。
これらに加えて、最近私が目にした私立学校の問題の報道が2つあります。
1つは、東京の宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校で起こったいじめ問題とその後の学校の対応の問題。
以下の内容が報道されています。
(学校側は事実ではない部分があると主張しているようですが、それがどの部分かは明らかにしていないようですし、いじめが強く疑われる証拠も残っているようですので、私には学校側の主張が信用できるとは思えません。)
・集団いじめによって性的行為を強要された
・その様子を動画で拡散された(それによって被害者はPTSDになった)
・学校側が被害者の訴えをきちんと聞かずに加害者の言い分を鵜呑みにして加害者への処分を決定した
・高校進学(内部進学)直前に、学校側から被害者に対して内部進学せず外部受験をするよう指示された
・学校側から在校生や保護者へ行われた説明は、まるで被害者が問題生徒であったかのような内容だった
・被害者の家族と学校のやり取りで、被害者家族はすぐに対応しているのに、学校側は何週間も対応しないなど、被害者やその家族への不誠実な対応があった
・この件について学校HPへの文章の掲載が予定されていたが、炎上を恐れて取り止めた
もう1つは、埼玉県の川越東高校の教員が起こした盗撮事件。
池袋駅で女性のスカート内を撮影したとして、川越東高校の教員である和知真樹容疑者が現行犯逮捕されました。
この事件はテレビのニュースでも報じられていましたが、川越東高校のHPにこの件についての掲載は確認できませんでした。
教員や生徒が問題を起こしてしまうことは、どんな学校でも0にすることはできませんが、起こってしまった問題に対してきちんと対応することはどの学校でもできるはずです。
しかし、これら2つの問題に関しては、問題があったことの報告すら学校HPに掲載していません。
これは、学習塾でも同じことが言えますが、とにかく学校の評判を下げたくない、入学希望者を減らしたくないということが最優先となり、内部で処理して隠蔽しよう、外部に知られてたとしても広く知られないようにしようという対応であると感じられます。
そして、私立学校は公立学校よりこのような対応をする傾向があると私は見ています。
公立高校・私立高校のどちらにもメリットもデメリットはあり、学校によっても違いますので、それらを無視して一律に「公立<私立」という評価をすることは間違っています。
だからこそ、まるで私立学校を神格化するかのような考えを持つ保護者の方が少なくないことに、私は恐ろしさすら感じます。
大人だからこそ、保護者の方には目先のことに捉われやすい子どもたちと同じような価値観で学校を評価をしてほしくありません。
それでは今回はこれで失礼します。
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